コミュ・ラボ

プロジェクトをしる

PROJECT

新しいまちづくりが進む、宮城県石巻市・女川町へ。
支援者や起業家たちの話を聞き、コミュニティの今を
学んできました。VOL.2
未来の日本を映し出す、地域における介護現場。

東日本大震災により甚大な被害を受けたまちの一つ、石巻市。復興へ向けての取り組みが着実に進み、少しずつ日常を取り戻しつつあります。しかしながら、石巻市は別の大きな問題にも直面していました。それは、介護支援の不足。実は、要介護者の数が特に多く、介護支援サービスが早急に求められる状況にあります。そうした実情に触れるため、学生たちがまず訪れたのが、まち唯一のリハビリテーション複合サービスを行う「スタジオぷらす石巻」。ここでは、介護保険利用者を対象にしたデイサービスのほか、一般向けのトレーニングやリハビリテーション知識の普及活動などにも力を注いでいます。代表を務める理学療法士の橋本さんから、このまちの介護支援の必要性や重要性、実際の事業内容などについてお話を聞きました。もともと埼玉県の医療法人に勤務していた橋本さん。震災をきっかけにリハビリテーションで被災地を支援するボランティア団体を設立し、事業化したと言います。高齢者にとって自分の足で立ち、歩くことがいかに重要か、高齢者の身体機能の回復は可能であるか、現場ならではの生の声を聞くことに。学生たちも、地域課題の一つである高齢化や介護の現実に触れることができ、貴重な学びとなりました。その後、特別に利用者さんとともにリハビリテーション体操にも参加。実際に、高齢者と体を動かしたり、お話をしたりと、笑顔の絶えない現場訪問となりました。

誰もが活躍する社会を目指す、気概ある主婦の力。

石巻市の中心市街地へ向かい、次の訪問先「ママカフェ(Cafe butterfly)」へ。ここは、石巻市の女性が中心となって活動する地元団体、石巻復興支援ネットワークが運営するお店。ランチも兼ねて、立ち上げの経緯や活動内容などのお話を聞くことに。ちょうどお腹が空いてきた頃でもあり、学生たちも大喜び。これまでとはまた違って、より和気あいあいとした雰囲気の中、進んでいきました。お話をしてくれたのは、代表の兼子さん。震災後、避難所の支援ボランティアを行う中、泣き声がうるさいと言われ、避難所を追い出されるお母さんと赤ちゃんの姿を目にしたことをきっかけに、子育て支援や女性の起業支援を中心とする活動をスタート。地元民として、ママとして、復興そしてこのまちの未来に向けて自分ができることを、と行動に移したのだそうです。このママカフェも、子育て中のママたちがゆっくり過ごしたり、ママたちの夢をサポートしたりする場となっています。また、育児中のママが自宅で仕事ができるようハンドメイドアクセサリーブランドの立ち上げや、地域に住む人の趣味や特技、地域の魅力を生かした体験プログラムの実施、他にもカエルのぬいぐるみの防災リュックの開発、販売協力など、その活動はさまざま。学生たちも、耳を傾けて熱心に聴いていました。子育て中のママも、主婦も、誰もが十分に活躍できる社会づくりを目にし、学生たちも自分の背中を強く押されているようでした。

障がい者の働きがいを生む、地域貢献型の起業モデル。

さまざまな起業家を巡ってきたツアーもいよいよラスト。最後に足を運んだのは、住宅地に事業所を構える「愛さんさん宅食」。石巻市や塩竈市を中心に、高齢者向けのお弁当宅配サービスを行っています。創業3年目ながら、従業員約60名、顧客400名以上を抱えています。お話をしてくださったのは、代表取締役の小尾(おび)さん。まず、学生たちの自己紹介からはじまり、学生一人ひとりの聞きたいことを引き出した上で事業案内へ。起業のきっかけ、お弁当サービスの工夫点、お弁当宅配ビジネスの可能性など、学生たちの質問に答えながら丁寧にお話してもらいました。阪神・淡路大震災の被災者でもあった小尾さん。震災後、自分でも何かできることをしたいと、泥かきや掃除などのボランティア活動を行ってきたそうです。復旧が進む中、これからは働く場の創出をと思い、起業を決意。高齢者が多く、このエリアにお弁当宅配業者がなかったことからお弁当宅配サービスをはじめたと言います。また、起業する上で掲げたのが障がい者の就労支援。実は、宮城県は障がい者の雇用率が全国で最も低く、賃金も厳しいものでした。そこで、障がい者の就労にもつながる事業を起そうと思い立ったそうです。ひと通りの説明が終わると、実際に働く人の話を聞かせてもらうことに。障がい者の働きがいを支える取り組みに、学生たちも感心しています。起業する上での考え方やポリシーなど、教科書では学べない大切なことを学生たちもしっかりと吸収しているようでした。今回、さまざまな起業家や支援家に会ったことで、学生たちにとってとても良い刺激になり、勉強になったことと思います。これからの地域における新しい起業やまちづくりを目指す上で、ここで学んだことはきっと、それぞれの将来につながることでしょう。

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