コミュ・ラボ

プロジェクトをしる

PROJECT

14世帯が住む、真弓地区。
途絶えつつある山の営みを知る。
美しい山間部の集落が抱える根深い悩み。

大谷大学から車で約40分。だんだんと細くなる山道を進むと、目の前に広がるのは細長く伸びた杉の林。ちょうど、山と山の間に広がった空間に家がちらほらと建っている地が、中川学区でも最小人口地区と呼ばれる真弓地区。到着したメンバーたちは、まず3チームに分かれて、住民の方にお話を伺いに行きました。「むかしは高値で売れたこともある杉の木も、現在では年々値下がりを続けている。今は自分のできる範囲だけだね」と林業を行う上茶谷さんは言います。杉の木は植えてから売るまでは少なくとも30年以上かかるのだそうです。昔は父が植えた杉を息子が売り、息子が植えた杉をまた孫が売るという循環がつづいていました。しかし、後継ぎがいない今、植えても切る人がいないというのが現状。「継ぐ人が欲しいけど、生計立てるのも難しいからね」と悩んでいる様子でした。取材した仕事場にはこれから商品として販売される磨かれた丸太が何本も並んでおり、学生たちも初めて見る光景に驚きました。

本物の猟銃や鹿角に、興味津々。

別チームがお伺いした板谷幹夫さんからは「野菜を育てても鹿に食べられるんだよね」との声。自分たちでは駆除することができないので、網をかけて入らないようにするのが精いっぱいだとも。山間部で暮らすことは、美しい自然に囲まれて四季折々の風景や楽しみに出会える一方で、自然災害や獣害などの悩みがあるようでした。午後からは本業の傍ら、猟師としての顔を持つ南谷さんのもとへ。猟犬とともに山へ繰り出し、長い時には半日以上も山にこもると言います。「今年に入ってからは仕留められたのはまだ数頭だけだね」とやさしい笑顔で答えてくれました。小屋の中には、鹿角や銃弾があり、聞き取り調査を行う学生たちも少し緊張した面持ちでたくさんの質問をしました。また、実際に猟で使う罠も見せていただきました。「これ手作りなんだよ。」と見せていただいたのは、鹿を捕まえるための鉄の檻。学生たちは興味津々で実際に触れてみたり、どうやって作っているのかを南谷さんに尋ねていました。

山に住むという楽しさとむずかしさを知る。

聞き取り調査を終えた後、全員が真弓公民館に集まり、各チームの調査を踏まえて意見共有を実施。山と聞くと「自然がいっぱい」「のびのびできそう」というイメージを持っていた一方で、過疎化、高齢化して悩みを抱える住民たちの姿を見て学生たちは考えさせられました。豊かな自然とそこで培われる文化や人の暮らしを、どのように残していくかはこれからの課題。聞いたことをしっかりと伝えていくことで、次の世代へと残していければと思います。

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