コミュ・ラボ

プロジェクトをしる

PROJECT

被災地で出会った笑みと哀しみ。
わたしたちにできること。 VOL.2
2日目、復興が進みつつある石巻市へ。

11月3日(祝・木)、午後2時半ごろ。心地よい秋空の下、学生たちの賑やかな声が響き渡ります。集落の中心部にある公民館に、学生10数名が到着。この日は、この地に古くから伝わる、道風(とうふう)神社のお火焚き祭(おひたきまつり)。平安時代の名書家、小野道風を祀る社で、彼の命日に合わせて、お火焚きが執り行われます。ここでのお火焚きとは、松の薪を井桁(いげた)に組み、その高さは2mにもなり、点火後、火柱が倒れた方向で来年の景気を占うというもの。伝承不明だそうで、いつからはじまったのかはわからない。しかし、地域の方々にとっては、自分たちの親も、その親も、参加してきた大切な伝統行事。今回、このような特別な日に立ち会えるということもあり、学生たちもいつも以上に張り切っている様子です。この日、振る舞うのは、特製手づくりの白玉ぜんざい。実は、白玉の隠し味に神社名にちなんで「とうふ(豆腐)」を入れてつくります。ユニークなアイディア料理に、住民の方々はどう反応するでしょうか。お祭り開始まで、あと4時間。公民館では、学生たちの白玉ぜんざいづくりがはじまりました。

今、できること。これから、していきたいこと。

続いて訪れたのは、地元高校生がつくるいしのまきカフェ「 」(かぎかっこ)。ここは震災後、「自分たちも街を元気にしたい」という高校生たちがワークショップで意見を出し合いながら計画を進めてきたお店です。そこの立ち上げの経緯のほか、地元の特産品を高校生目線で宣伝し、全国に販売する「高校生百貨店」プログラムなど、これからの展開をお話いただき、みんな興味津々の様子。また、昼食でいただいた地元のさんまと鯛だしの海鮮カレーも、レシピにこめられた郷土話を聞いたことで、より一層美味しく感じました。ここで、触れたのは、高校生たちが「もっと自分たちの愛する街を知ってほしい」「元気にしたい」という思い。訪れたこちらが地域にとって大切なことを教えてもらったような気がします。
最後に向かったのは、復興に向けた数々のプロジェクトの拠点となったオープンシェアオフィスIRORI 石巻。「震災に遭った石巻のまちを、震災前の状況に戻すのではなく、新しい街へとバージョンアップさせる」ために生まれた場所です。設立から約5年が経ち、ちょうど改装作業中ということで、谷大生もボランティアとしてお手伝い。壁面やガラス窓のクリーニングや清掃など、学生たちにとって慣れない作業もありましたが、皆、イキイキとした表情で取り組みました。限られた範囲ではありましたが、これからも街に残っていく建物の改修に関われたことは大変意義深いものでした。

住民の方々との交流から見えた、コミュニティ活動の成果。

今回、2日間という限られた時間の中で、被災者の方や実際の被災現場、街の今など、メンバーたちは多くの経験と学びを得ました。現地で出会った前を向きイキイキと活動する地域の方々と街の姿は、テレビや新聞から知る被災地のイメージとはまた異なるものでした。実際に訪れたからこそわかる地域の、住む人の今。まさに、哀しみも、笑みも、どちらも刻みつつ、少しずつ、確かに前進している動きを感じました。地域と人、人と人のつながりこそが、何物にも勝る力になることを教わり、社会にとって、学生にとって、わたしたちにとって、これからしていきたいことを見つめ直す機会となりました。2日間の活動を通じて、学生一人ひとりが震災についてもう一度向き合い、次のステップへと行動していくことでしょう。大谷大学も、また、そうした学生をサポートするような活動をこれからも幅広く続けていきます。

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