コミュ・ラボ

プロジェクトをしる

PROJECT

調査活動のお礼として、
白玉ぜんざいの振る舞いを地域の方々へ。
当日の学生たちの奮闘ぶりをお届けします。
地域の特別な行事に、学生たちからの特別な振る舞い。

11月3日(祝・木)、午後2時半ごろ。心地よい秋空の下、学生たちの賑やかな声が響き渡ります。集落の中心部にある公民館に、学生10数名が到着。この日は、この地に古くから伝わる、道風(とうふう)神社のお火焚き祭(おひたきまつり)。平安時代の名書家、小野道風を祀る社で、彼の命日に合わせて、お火焚きが執り行われます。ここでのお火焚きとは、松の薪を井桁(いげた)に組み、その高さは2mにもなり、点火後、火柱が倒れた方向で来年の景気を占うというもの。伝承不明だそうで、いつからはじまったのかはわからない。しかし、地域の方々にとっては、自分たちの親も、その親も、参加してきた大切な伝統行事。今回、このような特別な日に立ち会えるということもあり、学生たちもいつも以上に張り切っている様子です。この日、振る舞うのは、特製手づくりの白玉ぜんざい。実は、白玉の隠し味に神社名にちなんで「とうふ(豆腐)」を入れてつくります。ユニークなアイディア料理に、住民の方々はどう反応するでしょうか。お祭り開始まで、あと4時間。公民館では、学生たちの白玉ぜんざいづくりがはじまりました。

白玉づくりに悪戦苦闘。形は不揃いでも、思いは同じ。

まず、取り掛かったのが、本日の主役とうふ入り白玉づくり。誰もつくったことがないという不安一杯の中でしたが、分量を慎重に量りながら材料を入れ、こねていきます。途中、白玉粉が足りないというトラブルが発生。どうやら、とうふの水分が思った以上に多かったみたいです。すぐさま、追加の粉を買いに行くも近くにスーパーなどがなく、遠出することに。まさに、過疎地域の暮らしの不便さを、痛感することとなりました。無事、買い出し班が帰ってくると、再び調理スタート。慣れない手つきながらも、学生みんなでだんごにしていきます。その隣では、できた白玉を次々と茹でていき、空だったトレーの上にはいつのまにか白い山ができあがっていました。多少不揃いではありますが、それもご愛嬌。初めてつくった白玉を前に、それぞれ満足げな笑みを浮かべていました。一方、汁の方は、ゆであずきからつくったこともあり、味付けのみで問題なく完成。あとは、この日のために購入したという炊き出し用コンロにかけるだけ。一足先に、コンロ設置班のみ道風神社に向かい、セッティングを行います。これで、ひと通り準備万端。ひとまずは、学生たちも安堵の表情を浮かべ、住民の方々の喜ぶ姿を心待ちにします。

住民の方々との交流から見えた、コミュニティ活動の成果。

午後7時過ぎ。すっかり辺りも暗くなり、山間部ということもあり冷え込んできました。集落の南端にある小さな社に、続々と人が集まりはじめました。住民同士、声を掛け合い、この地の伝統が変わらず続くことを喜んでいるようです。学生たちも集合し、聞き取り調査で伺った方の顔を見つけると、声を掛け、挨拶します。少し経ったところで、儀式の挨拶がはじまり、地域の代表者からは活動のお礼の言葉をいただきました。その後、ひっそりと佇む2つの社に向かい、礼拝を行い、薪に火を灯します。勢い良く燃え盛る炎に、住民の方々も頬をゆるめ、和やかな空気に変わります。学生たちもタイミングを見て、住民の方々に白玉ぜんざいを配りはじめます。「温まるわ。甘みもちょうどよかったわ」「とうふが入ってたん?おいしかった」など、住民の方々からの評判も上々。学生たちもその声を聞き、大満足の様子でした。一通り配り終わると、学生たちも白玉ぜんざいを手に、住民の方々の輪に入っていき、世間話に花を咲かせます。中には、聞き取り調査でお世話になった住民の方と語り合う学生の姿も。火柱の占いは、北に倒れ、平年並み。ただ、今年は学生たちにとっては、来年につながる大変有意義な一年だったはず。地域に出向き、触れ合い、成長していく。今後の、学生たちのますますの活躍ぶりが期待される特別な一日となりました。

参加学生のコメント

自らも地域と学生をつなぐイベントを起こしていきたい。
第1学年の頃から、地域住民への聞き取り調査活動に参加。さまざまな地域の方々と向き合い、話を聞いてきましたが、この1年でとても良い経験が積めている気がします。話の進め方、メモの取り方など、だんだんとつかめるようになり、人生の先輩である高齢者の方々から話を聞くのが面白くなってきました。今後もいろいろな活動や出会いを通じて、自分の幅を広げていきたいです。また、今後は、単に参加するだけでなく行政面や経済効果の面からも地域活動を捉えていければと考えています。
社会学科地域政策学コース 第2学年/井村 航

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